診療案内
予防医療を目標とし、病気になりにくい身体づくりをサポートいたします
日本人の死因の多くを占める三大疾病(がん、脳血管疾患、心疾患)に共通する大きな危険因子として、「不適切な生活習慣」が挙げられます。「養生訓」を記した江戸時代の儒学者である貝原益軒は、「多くの人は不適切な生活習慣を送ることにより、自ら病気になっていくのである」と述べています。我々は知らず知らずのうちに自らが病気を引き寄せているのかもしれません。当クリニックでは患者さんに健康寿命を延ばしていただくため、薬物療法だけでなく、運動・食療療法に加え、適切な生活習慣の指導を行います。

もの忘れ(認知症)

認知症はアルツハイマー型認知症や脳血管性認知症だけでなく、ビタミンB1欠乏症、甲状腺機能低下症、慢性硬膜下血腫など、さまざまな原因で生じます。認知症はがんや糖尿病と同じように早期発見・早期治療がとても重要です。なぜなら、認知症になる一歩手前で受診することができたなら、適切な治療や指導によって、認知症になるのを防ぐ、あるいは遅らせることができる可能性があります。
当クリニックでは、まず診察の後、必要に応じてMRI検査や血液検査を行い、各患者さんに応じた投薬治療や生活指導を行っていきます。

頭痛

皆さん、頭痛で悩まれたことはありませんか?
実に日本人の4人に1人(約3000万人)が頭痛を患っているといわれています。
頭痛の原因はさまざまですが、頭痛自体が病気の症状である片頭痛、緊張性頭痛、群発頭痛、三叉神経性頭痛、自律神経性頭痛といった一次性頭痛と脳腫瘍、くも膜下出血、髄膜炎といった原因のある二次性頭痛に分類されます。くも膜下出血や髄膜炎による頭痛はときに生命に危険を及ぼすこともあるため、我々医師は常に慎重な診察と治療を行わなければなりません。もし、頭痛でお悩みであれば、市販薬を飲むだけ済ますのではなく、やはり一度頭痛外来を行っている医療機関を受診するべきです。
当クリニックでは、診察を行った後、必要に応じて頭部MRIによる画像診断を行います。その後、各患者さんに応じた点滴治療や内服治療を行います。

めまい

皆さんも体調が悪いときなど、めまいを感じられたことがあるのではないでしょうか。軽いめまいでもときには脳梗塞や脳腫瘍、くも膜下出血が生じていることもありますので、我々医師は丁寧な診察を行い、正確な診断のもと、治療を行わなければなりません。
めまいには、天井がぐるぐるまわる回転性めまい、体がふわふわしていると感じる浮動性めまい、立ち上がるときにくらくらと感じる起立性めまいがあります。
めまいの原因は(1)内耳や前庭神経の異常(2)大脳、小脳、脳幹部といった中枢神経の異常(3)貧血、高血圧症、低血圧症、糖尿病といった全身疾患(4)不安神経症やうつ病といった精神疾患(5)不整脈や心臓弁膜症といった心疾患(6)自律神経の異常などがあり、さまざまです。
当クリニックでは診察が行われたのち、必要に応じて頭部MRI検査や血液検査、心電図検査が行われます。診断が確定すれば、内服薬による治療や点滴治療が行われます。

しびれ

四肢や顔面、頭部のしびれは自覚症状として大変厄介なものです。これらの症状は脳出血や脳梗塞だけでなく、ときには脳腫瘍が原因のこともあります。また、脳の病変だけでなく、脊椎、脊髄の異常、ウイルス感染による末梢神経障害、血液成分の異常などでもしびれが生じることがあります。
当クリニックでは、診察の後、必要に応じて頭部、脊椎のMRI、頚部エコーや血液検査などの検査を行い、慎重に神経学的診断を行います。その後、しびれの原因に応じて、治療が行われます。

脳卒中

脳卒中とは、脳の血管が破れたり詰まったりすることで、脳の神経細胞が障害を受ける病気です。脳卒中には、脳の血管が詰まる脳梗塞、脳の血管が破れて出血して起こる脳出血、くも膜下出血があります。高血圧などの生活習慣病による動脈硬化が原因となることがほとんどです。発症してしまうと、障害が残ってしまう場合があるので、予防することが何より大事な病気です。
当クリニックでは、食事療法や運動療法を取り入れた予防に力を入れた診療を行っています。

生活習慣病

高血圧・糖尿病・脂質異常症・肥満症といった生活習慣病の治療にも取り組んでいます。血管年齢や肺年齢を測定する機器も導入しており、老年期疾患の早期発見と予防を目指しています。また、医師の指導のもと、食事療法と運動療法は管理栄養士と健康運動指導士がそれぞれ担当し、クリニック併設のメディカルフィットネスと連携して治療を行います。
禁煙相談も受け付けております。お気軽にご相談ください。

不眠症

皆さんご存知のように、我々は睡眠なしでは生存することはできません。とくに睡眠の量と質、日常生活における睡眠時間と覚醒時間のパターンを適正にすることは健康を保つ上で極めて重要です。さらに、睡眠リズムの乱れは認知症だけでなく、高血圧症や糖尿病といった生活習慣病を増悪させる可能性があります。がんのリスクも高めるという研究論文もあります。
当クリニックでは、慎重な診察を行った後、必要に応じて各種検査を行い、不眠の原因を可能な限り明らかにします。その後、投薬治療ならびに生活習慣指導を行います。

慢性疼痛

痛みは日常の生活を大きく制限します。
当クリニックでは頭痛だけでなく、腰痛、後頚部痛、膝関節痛など、さまざまな慢性的な疼痛に対して積極的に治療を行っています。ときには、患者さんの精神的な問題が慢性疼痛の治療を難しくしている場合があります。こういったケースは比較的多く、精神的な問題に対する治療も必要な場合があります。
診察の後、必要に応じて疼痛部あるいは疼痛の原因となる部位のMRI検査や超音波検査を行います。その結果必要があれば、投薬ならびに神経ブロックやトリガーポイント注射を行います。また、鍼灸治療やマッサージ、及びストレッチの指導を行う場合もございます。

頭部打撲

頭をぶつけた場合、吐き気や嘔吐があった、意識を失った、鼻血が出た、痛みがひどくなってきたなどの症状が見られる場合は、早急に受診してください。また、直後に痛みや自覚症状がなくても、後から症状が出たりひそかに症状が進んでいることもあります。
最近物忘れがひどく認知症と思ったら、頭部打撲の後の慢性硬膜下血腫だったという場合もあります。頭部打撲の後、しばらく経ってから手足がしびれる・動かしにくいなどの症状が現れた場合、MRI検査を受けることをおすすめします。頭部の打撲は、命に関わる場合もありますので、軽視せずにお早めに受診してください。

ベル麻痺

ベル麻痺とは、顔面神経麻痺の一種で、顔の筋力が突然低下したり麻痺したりする病気です。耳の後ろに痛みやしびれを感じたり、難聴などの症状が出ることもあります。麻痺が出ている方の口角が下垂し、食べ物や飲み物が口から漏れてしまう方もいます。
原因不明と言われてきましたが、帯状疱疹やヘルペスなどのウイルスが関係していることが明らかになってきています。また、脳卒中や脳腫瘍が原因の場合もあります。ステロイド薬や抗ウイルス薬などで治療を行います。突然症状が出た場合早めにご相談ください。

不安障害

日常診療を行っていると、不安感や焦燥感といった精神的な問題が原因不明として扱われてきた身体の痛みや不調の原因となっている例が少なからずあることに気づかされます。不安感は薬物療法によって比較的コントロールが容易であることが多く、それが軽減することにより、それまで何年も煩ってきた疼痛や身体の不調が軽減することがあります。
当クリニックでは慢性的な疼痛や身体の不調を診断・治療をする際には、常に患者さんのこころの状態を可能なかぎり考慮しています。また、重度の抑うつ状態や不安障害がある場合は関連医療機関との連携を行います。

健康診断

福岡市が行う特定健診をはじめ、各種健康診断を行っています。健診は予約制となっています。詳しくはお気軽にお問い合わせください。

一般健診(雇入健康診断、企業健康診断)

・医師診察
・既往歴及び業務歴の調査
・自覚症状及び他覚症状の有無の検査
・身長、体重、腹囲、視力及び聴力検査
・血圧測定
・胸部X線検査
・血液検査(貧血、脂質、肝機能、血糖)
・尿検査
・安静時心電図検査
料金
8,097円(税込)

よかドック

対象者
40~74歳の福岡市国民健康保険加入者
内容
身体測定・血圧測定・尿検査・血液検査(コレステロール・血糖・肝機能・尿酸・クレアチニン・貧血)・心電図検査・問診など
料金
500円(10,000円程度の検査内容です)
※今年度中に40歳、50歳になる人、満70歳~74歳の人、市県民税非課税世帯の人は無料(要証明書)

よかドック30

対象者
30~39歳の福岡市民
内容
よかドックから心電図を除いた項目
料金
500円(7,000円程度の検査内容です)
※市県民税非課税世帯の人や生活保護受給世帯の人は無料(要証明書)

自由診療について

当クリニックでは、患者さんの健康管理を幅広くサポートするため、自由診療も行っています。ご自分の身体の状態を正確に評価することができる検査機器を取り入れており、疾患の予防などにつなげていただきます。自由診療は、保険適用外となりますので、気になることがございましたら、お気軽にお尋ねください。